人工知能がもたらす近未来とは?

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人工知能(AI)とドローンの技術進歩はめざましく、20世紀のSFやアニメに出てきたロボットたちを生きている間に拝めるのではないかと期待感を抱いています。
家電には人工知能(AI)搭載の製品が増え、株式市場でも人工知能(AI)関連銘柄に注目、あるいは投資している方も年々増えてきています。
そこで今回は、人工知能(AI)とは何なのか、何をもたらすのか、その当たりを簡単にまとめてみました。

人工知能が人類にもたらす未来論には賛否両論があります。
人の暮らしを支えるため対話しながら学習してくれる良き従者になるのか、機械が人間を支配するSF映画みたいな世界になってしまうのか。
その辺のお話は、個人的には、核兵器と核のエネルギー利用にも通じる、使い手の問題も大きい気がします。
どんな分野もそうでしょうけれど、科学研究と技術活用は異なります。
そこで、まずは「人工知能(AI)って何なの?」という科学のお話を。




人工知能(AI)って何なの?

人工知能研究の見解によれば、人工知能(AI)の研究には、人間の知能を機械で再現しようという研究と、人間が知能を使わないとできなかった作業を機械にさせようという研究の二種類があるとのことです。
スポンサー企業が多いのは当然ながら後者です。
つまり機械に「気の利いた、空気を読んだ」作業ができれば便利になるということです。
で、気を利かすために必要な最も肝心な機能が「推論」と「学習」になります。
つまり、使えそうな知識を選んで貯めこみ、状況に応じてよりベターな判断をくだせる機械を開発しているのです。

人工知能(AI)のデメリット(危険性・問題点)

人工知能(AI)搭載製品は社会にどういう影響を与えるか。
中東に配備されているAI兵器を例に挙げると、ベターな判断が敵や敵の攻撃の無力化であれば、ことは人命に関わります。
キメラ社がスケジュール管理にスーパーAIを組み込んだ『ナイジェル』は完璧な記憶力を有した有能秘書に比肩するとまで噂されていますが、便利すぎるものがあると依存してしまわないか心配になります。
また、歴史的に産業革命時代、機械打ち壊し運動が起きたように、人工知能(AI)によって職を奪われる人々が出てくる恐れも危惧されています。
人工知能(AI)は、記憶力と思考速度と「決断を下す割り切りの凄み」が人間をはるかに超えていますので、肉体労働より管理職が向いていると聞きます。
会社組織において、機械が人間より上の肩書きを背負っているのは社会問題になるかも知れません。




人工知能(AI)のメリット

未来の話として、個人的には人工知能(AI)は介護職に向いていると思います。
お世話する個人のクセや思考パターンをどんどん学習して、ドローン技術の発展によって精密に作動する手(マニュピレーター)が完成すればかゆいところに手が届く存在になってくれるかも知れません。
現在の話としては、対話しながら目的にたどり着ける専属の良き従者が大量生産できるということです。
人工知能(AI)はプログラムなので、完成すればコピーで増やせますので、一般人に普及していく段階でコストダウンしていくはずです。
人間って「ど忘れ」するものです。ぱっと名前が思い出せず、あいまいなことしか言えない。そんなとき人工知能(AI)が「それは何々のことですか?」とフォローしてくれたら大変便利だと思いませんか。

Apple社『Siri』

「明日は朝7時に起こして」
それがApple社の音声対話型インターフェイス『Siri』のキャッチコピーです。
「目的地の設定も配車の依頼も会議の予定の作成も友だちへの送金も大好きな人への告白も全部Siriに頼みましょう」というのが謳い文句。
さすがに告白まで機械任せは嫌ですが、使えば使うほど、ユーザーの行動を学習して、より期待にそった行動を返す精度を増していく。
私が注目している人工知能(AI)の中で『Siri』はもっとも普及していきそうな気がします。
もちろん、ライバルのGoogle社も世界中から天才を集めて人工知能(AI)を開発していますし、今後はどんな家電品からしゃべり出すか楽しみでなりません。

iOS - Siri - Apple(日本)





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